九州民憲党[社]1925.2.22
九州民憲党[社]1925.2.22
1924年から全国的な無産政党の結成計画が進行したが,各勢力の思惑はくい違い,いまだ結成に至らぬ’25年2月から7月にかけて,各地に地方無産政党が誕生した.2月,全日本鉱夫総聯合会足尾支部が結成した足尾立憲公民党,浅原健三を中心とした九州民憲党,7月,野田町の総同盟関東醸造労組が母体となった千葉民政党,総同盟尼崎聯合会を中心とした関西民政党の4政党である.これらの地方無産政党は,市町議会議員改選期に結成されており,各地に無産派の議員が出現した.このうち3つの政党は早期に全国政党の下部組織となったが,九州民憲党は’29年日本大衆党に合流するまで単独政党を続け,衆議院議員(浅原)をも擁していた.〔参〕《八幡製鉄所労働運動誌》1953.⇒1928[社]12.1.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。