大阪市電争議[労]1924.6.27
大阪市電争議[労]1924.6.27
同時期における関西地方の一連の電鉄争議の頂点をなすもので,取締当局の意表をつき2千人の労働者が高野山に籠城したことでも有名.大阪市電従業員4千数百人を組織していた西部交通労働同盟は,8時間労働制や賃金引上げなどを要求してストに突入した.官憲は幹部26人を検束するなど徹底的な弾圧を加え,市電当局も強硬姿勢をくずさず,在郷軍人や学生を動員して電車を動かした.争議団は,移動秘密本部を設け,高野山に籠城してたたかいをつづけたが,171人の解雇者を出して敗北し,西部交通労働同盟も解散に追いこまれた.〔参〕大阪交通労働組合編《大交史》1968.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。