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海軍労働組合聯盟[労]1924.3.16

海軍労働組合聯盟[労]1924.3.16

   ILO労働代表の選出方法の変更を機に,艦政本部は各工廠に労働組合を設ける方針に転じた.そして短期間のうちに呉工廠の海工会をはじめ各工廠に組合が結成され,1924年3月には聯盟組織が結成された.5団体4万7268人(組織労働者の約20%)の巨大組織であった.海聯の主たる要求は,平均賃金増額や共済組合問題などの待遇改善のほか,労働組合法制定,団体交渉権の確立などであったが,要求の方法は陳情運動を基本としており,争議などの力を背景とした交渉が行われたわけではなかった.’20年代後半には海聯内部にも組織を強化し総同盟との提携を強めようとする勢力も顕在化しはじめたが,3・15事件を契機に艦政本部の組合対策も転換した.〔参〕佐口和郎《日本における産業民主主義の前提》1991.⇒1934[政]5.1




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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