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亀戸事件[政]1923.9.3

亀戸事件[政]1923.9.3

   震災による混乱のさなか,東京亀戸警察署で労働運動者・社会主義者10人が虐殺された事件.3日夜,亀戸署は南葛労働会の川合義虎ら8人,友愛会時代からの運動家であり,労働劇団の主宰者でもあった純労働者組合の平沢計七ら2人を検束した.彼らは3日夜から4日未明にかけ,署内で習志野騎兵聯隊の兵士によって殺された.この時亀戸署内では彼らのほか自警団員4人や朝鮮人・中国人多数も殺されている.事件は1ヵ月余も秘密にされ,10月10日ようやく発表された.遺族・友人や自由法曹団の追及にもかかわらず,戒厳令下の軍の行動として不問に付された.〔参〕二村一夫〈亀戸事件小論〉(資料室報〔法政大学大原社研〕136号).




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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