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借家人同盟[社]1922.10.4

借家人同盟[社]1922.10.4

   第1次大戦後,住宅不足が深刻化し借家紛争が急増,1920年には各地で借家人大会・借家人組合が注目され始めた.政府も’21年4月借家法を公布,ついで翌’22年4月には借地借家調停法を公布し,借家争議調停制度を設けた.この時期に誕生した最も有力な借家人組合が,布施辰治・中田惣寿・中村高一らの指導した借家人同盟である.東京府下各地に支部を広げ(’24年10月現在21,1支部数十人),借家争議の支援,演説会を活発に行った.機関誌は《生活運動》.しかし,’27年の同盟分裂以後,無産政党の系列に沿った借家人組合の分立状態が固定化し,昭和恐慌下の借家争議激化のなかで指導性を発揮することができなかった.〔参〕成田龍一〈1920年代前半の借家人運動〉(日本歴史1981年3月号)




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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