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過激社会運動取締法案反対運動[社]1922.3.-

過激社会運動取締法案反対運動[社]1922.3.-

   第45議会に提出された〈過激社会運動取締法案〉は,〈無政府主義共産主義〉〈社会ノ根本組織ノ変革〉をめざす運動の取締りを目的としたが,法文があいまいで,適用範囲の広い政治的自由に対する包括的な弾圧法規であった.反対運動は(1)吉野作造・福田徳三など民本主義者,(2)東京・京都両帝大法学部の教授,(3)社会政策学会・東京弁護士会有志,(4)東西の主要新聞20社による〈過激法案反対新聞同盟〉,(5)国民党・憲政党などにより行われたが,(4)が大きな影響力をもった.法案は,以上の反対運動と政友会の内部事情により審議未了・廃案となった.なお,社会主義者,労働運動の側は政治運動否定,議会政策反対の風潮のなかで運動には消極的であった.〔参〕松尾尊兊〈1922年の過激社会運動取締法案について〉(人文学報20号).⇒1923[労]2.11.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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