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川崎・三菱神戸造船所争議[労]1921.6.25

川崎・三菱神戸造船所争議[労]1921.6.25

   大阪電灯労働争議などの団体交渉権獲得運動を引きついだ戦前最大規模の争議.大阪における一連の争議経過から団交権をあきらめ,組合加入自由と工場委員制度を要求したが,両社とも拒否した.川崎争議団は工場管理でこれに対抗しようとしたが,両社はロックアウトを行い,当局は警察を総動員し,陸軍に派兵を要求した.闘争は長期戦となり,争議団はしだいに切りくずされた.また警官隊との衝突から幹部300人が一斉に検挙され,8月9日,45日に及んだ闘争態勢を解き無条件就業,8月12日,惨敗宣言を発した.この敗北により団体交渉権獲得運動の不成功は明確となり,代わって工場委員制度の普及をみることとなった.〔参〕大前朔郎・池田信《日本労働運動史論》1966.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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