住友争議[労]1921.6.13
住友争議[労]1921.6.13
住友大阪3社(電線・鋳鋼・伸銅)の労働者は,おりからの団体交渉獲得運動の一翼を担い,三角同盟をうたって,あいついで闘争に入った.会社側の団交制承認拒否,賀川豊彦の仲裁を経て,6月30日,工場協議会の設置・横断的組合加入の自由などの条件で妥結した.しかし,この協議会は,組合の排除を暗に意図する企業の制度としての労資協議制であり,アメリカ型の工場委員会であった.以後,同制度が重工業大企業に普及した.〔参〕桑島南海士《戦前の住友労働運動史》1972.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。