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日本海員組合[労]1921.5.7

日本海員組合[労]1921.5.7

   1920年ILOの海事総会が開かれ,海員紹介条約などが採択された.この総会への代表選出問題や条約の内容が海員団体に大きな影響を与え,23団体1万人が合同して結成された.組合長は楢崎猪太郎.本部は神戸.綱領・規約では品性の向上,能率の増進などをうたい,組合員は思想堅実,身体強健な者に限るとした.当初組合員は甲板部,機関部の普通船員だけであったが,その後司厨部員も加わった.船内組織の中核を職長においたことや,陸上にいる幹部の独裁傾向などから矛盾が拡大し,その後内部紛争が起こった.機関誌《海員》は’22年7月より発行.〔参〕米窪満亮《海の聖者楢崎猪太郎伝》1939.⇒1915[労]4.26,1926[労]12.14,1935[労]5.20,1938[労]10.14.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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