神戸消費組合[社]1921.4.12
神戸消費組合[社]1921.4.12
神戸川崎造船所職工が商人の暴利に憤激し1919年に結成した〈かん奸商征伐期成同盟〉が母体となって創設され,’21年4月に事業を開始した.賀川豊彦・青柿善一郎らが参画し市民的組合として出発.当初の組合員618人の3割以上を給与生活者が占めていたが,労働者的要素も含んでいた.福井捨一組合長に率いられ,現金主義と酒類の不買をモットーとし,機関誌《新家庭》を発行した.’21年7月の川崎・三菱神戸造船所の大争議には積極的に関与していない.’24年には神戸購買組合から神戸消費組合に改称した.戦後,灘購買組合と合併,今日では灘神戸生活協同組合となっている.〔参〕奥谷松治《改訂増補・日本生活協同組合史》1973.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。