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〈労働組合へ帰れ〉[労]1921.1.1

〈労働組合へ帰れ〉[労]1921.1.1

   棚橋小虎が《労働》1921年1月号に掲載した論文.サンディカリズムヘの傾斜によって,組合運動が矮小化・戯画化された〈直接行動〉に陥っていることを批判し,組合の組織的強化を訴えた.適切な批判であったが,組合重視のみを強調し,運動の戦略を示さなかったことから,急進的活動家の反発を招いた.棚橋がそれまでサンディカリズム化の推進者だったところから,思想的後退とうけとられ,労働運動からの知識人排斥が叫ばれるにいたり,棚橋は友愛会東京聯合会大会の混乱を機に同会主事を辞任した.〔参〕労働運動史研究31号,33号⇒1921[労]4.2.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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