高畠素之訳《資本論》[文]1920.6.15
高畠素之訳《資本論》[文]1920.6.15
高畠素之によるわが国最初の《資本論》全訳10冊刊行は,1920年6月から開始され,’24年7月に完結した.発行所は大鐙閣(最後2冊は而立社).翻訳開始当時,松浦要と生田長江の翻訳が開始されていたが,両訳書に対し堺利彦らが誤訳や訳内容の不的確さを指摘し,加えて高畠もその点を手厳しく批判したこともあり,両訳書は未完に終わった.高畠完訳は日本のマルクス主義経済学の研究発展に絶大な寄与をなした.〔参〕田中真人《高畠素之》1978.⇒1928[文]6.5.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。