森戸事件[文]1920.1.10
森戸事件[文]1920.1.10
東京帝国大学助教授森戸辰男が《経済学研究》創刊号(1920年1月)に〈クロポトキンの社会思想の研究〉を発表したことに対して,上杉慎吉ら(興国同志会)が政府に働きかけ,森戸と編集署名人大内兵衛を新聞紙法違反で起訴させた.学問の自由の侵害に対して学生を中心に激しい抗議が起こったが,結局,森戸は休職になり,朝憲紊乱罪で禁錮3ヵ月,罰金70円の刑に処せられた.〔参〕森戸辰男《思想の遍歴・上》1972.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。