ドイツ革命[国]1918.10.28
ドイツ革命[国]1918.10.28
第1次世界大戦末に起こり,帝制を打倒し共和国を樹立した民主主義革命.敗戦を間近にした1918年10月の〈上から〉の改革にもかかわらず,平和と民主化を求める大衆の運動はヴィルヘルムスハーフェンの水兵反乱に始まり,11月初めには全国に波及,各地で旧権力に代わる労兵協議会の支配を打ちたてた.首都ベルリンでは,11月9日,革命派の蜂起計画よりも先に革命が勃発,共和国が宣言され皇帝は逃亡した.しかし10日に成立した人民委員政府(SPD3人,USPD3人)は,社会革命の方向をとらずに旧勢力と妥協し,協議会権力の追求ではなく国民議会選挙の早期実施を定めた.革命派は’19年1月闘争で敗北し,その後広がった労働者の大衆運動も次々と義勇軍によって鎮圧された.〔参〕篠原一《ドイツ革命史序説》1956.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。