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外事警察[政]1917.8.24

外事警察[政]1917.8.24

   ロシア革命以後,海外からの共産主義運動・思想の伝播を防禦するために設置された特高警察の1部門.1917年に大阪・兵庫県の警察部,’18年警視庁に外事課が新設された.’20年に内務省警保局でも保安課外事係が外事課として独立し,’22年には海外駐在事務官制度によりハルビンなどで〈過激思想〉に関する情報蒐集がはじめられた.こうした機構整備とともに,在日外国人への視察取締や外国在住の特別要視察人への警戒も強化され,’21年5月の近藤栄蔵事件の発覚を機に過激社会運動取締法案の立案を促した.15年戦争下では朝鮮や中国の反日運動への警戒や防諜に重点が移り,機構も拡充された.〔参〕荻野富士夫《特高警察体制史》1984.⇒1911[政]6.14,1921[社]10.12.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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