製鉄業奨励法[経]1917.7.25
製鉄業奨励法[経]1917.7.25
第1次世界大戦下,未曾有のブームのなかで製鉄業を拡大・促進するために制定された.さまざまな免税や工場用地取得のための便宜がその主な内容である.同法の保護により,製銑・製鋼の両分野で既存設備の拡張や企業・工場の新設が続出し,第1次世界大戦末期には,銑鋼とも生産高は飛躍的に伸びた.しかし戦後の恐慌以後,粗悪な設備での拡張がかえって鉄鋼業全体を深刻な〈構造不況〉業種へと追いやった.〔参〕奈倉文二《日本鉄鋼業史の研究》1984.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。