方面委員制度[文]1917.5.12
方面委員制度[文]1917.5.12
岡山県の済世顧問が方面委員制度の嚆矢といわれる.米騒動後,1918年大阪府を皮切りに名誉職の方面委員が設けられ,生活状態調査,生活指導・相談を行った.従来の慈恵的救貧にかわり防貧を目的とする制度で近代的社会事業の理念をもつとともに,方面委員は民衆生活の細部や思想・心情にまで立ち入るため,治安対策の側面もあわせもった.’46年に廃止,かわって民生委員が設けられた.〔参〕玉井金吾《防貧の創造》1992.⇒1936[文]11.14.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。