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日本製鋼所室蘭工場争議[労]1917.3.13

日本製鋼所室蘭工場争議[労]1917.3.13

   この日,鋳物工場の職工の2割増給要求に端を発する争議は,会社側の強硬な態度のため,まず14日,製鉄部職工がストに入り,15日より友愛会室蘭支部の拠点であった機械工場職工1500人を含む2千人の大罷業に拡大した.これに対し会社は,15日,成績により最高3割の増給と回答したが,職工側はあくまで均等2割増給を要求して対抗した.だが,20日,友愛会会長鈴木文治が調停のため来着し,21日会社側の条件で妥協して争議は敗北.23日,友愛会室蘭支部は解散を決議し,674人を擁した友愛会の最も先進的な支部は壊滅した.しかし,ここで成長した活動家は,1918年の東京鉄工組合結成で指導的役割をはたしたのをはじめ,全国各地で活躍した.〔参〕池田信〈日本的労働運動の一源流〉(大前朔郎編《労働史研究》1983).




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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