信友会[労]1916.10.1
信友会[労]1916.10.1
東京の欧文植字工組合欧友会は,10月31日の大会で,会の活性化を意図して,会の解散と欧文植字工組合信友会新設の方針を決めた.信友会は1917年4月に第1回大会を開催,翌年1月には組織を全印刷工に広げるため日本印刷工組合信友会と改称した(会員数約650).信友会は8月の米騒動で警察からの圧迫を受け大打撃を被ったが,翌’19年には10~11月に8時間制要求で長期一斉ストを打つまでに回復した.会の内部では’20年頃大杉栄派の影響力が強まり,信友会はサンディカリズム系の中心組合になった.’24年,信友会は新聞印刷工による正進会と合同,東京印刷工組合を結成した.〔参〕青木哲夫〈活版印刷工信友会とアナルコ・サンジカリズム〉(労働運動史研究61号).⇒1907[労]4.-,1924[労]11.2.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。