職工組合期成同志会[労]1916.8.26
職工組合期成同志会[労]1916.8.26
西尾末広・堂前孫三郎・坂本孝三郎の3人は,知識階級を指導者としない純然たる職工組合の設置,労働組合本部を経済都市大阪に置くべきことの2点で意見が一致し,この日,職工組合期成同志会の発会式を開いた.このときの参加者は4人であったが,汽車製造会社・住友鋳鋼所など大阪の鉄工を中心に増え,’17年1月には1500人に達した.会は労資協調を基調としており,主な活動は,機関誌《工場生活》の発行,演説会の開催,工場法などに関する法律相談,労働争議の調停,医療費補助,就職案内などであった.会は’17年中頃には財政が行き詰まって機関誌を休刊,同年末に自然消滅した.しかし,堂前・坂本らは汽車会社内に労働問題研究会を組織し,運動をつづけた.〔参〕西尾末広《大衆と共に》1951.《大阪社会労働運動史》1巻,1986.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。