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ギルド社会主義運動[国]1915.4.20

ギルド社会主義運動[国]1915.4.20

   ロンドンに設立された全国ギルド連盟の人々を中心に展開された社会主義の運動.その思想は,ペンティが資本主義社会での手工業的ギルドの復活の必要性を力説したことに始まるが,生産者の分権的自治組織による産業の管理・運営を主張して産業自治の思想を体系づけたのはホブソンであった.このような主張は,《新時代》誌に掲載されて,広範な知識人をとらえ,コール,トーネー,ラッセル,ランズベリらが全国ギルド連盟に参加した.この思想はまた,フェビアン社会主義に不満を持つ急進的な労働組合の間にも広がり,建築工労働組合は,1920年に実際に建築ギルドを結成,事業活動を営むまでになった.しかし,未来社会の構想についての難点と,実現方法をめぐる意見対立のため,全国ギルド連盟は大きな勢力とはなり得ず,’25年にその機能を停止した.〔参〕関嘉彦《イギリス労働党史》1969.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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