アミガサ事件[社]1914.9.16
アミガサ事件[社]1914.9.16
多摩川西岸の御幸村・日吉村・町田村などの村民千数百名による神奈川県庁への大衆請願事件.明治期以来の築堤請願運動にもかかわらず神奈川県側には堤防が築かれず,京浜工業地帯の形成により水害被害の拡大に耐えかねた住民は,村長・村会議員を先頭に大衆請願にふみきった.その際,目印として全員編笠をかぶったので〈アミガサ事件〉と呼ばれた.有吉忠一県知事の就任後の1916年にようやく新堤が着工・完成するが,知事は政府より譴責処分をこうむった.〔参〕《神奈川県史・通史編5》1982.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。