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友愛会[労]1912.8.1

友愛会[労]1912.8.1

   統一基督教弘道会の幹事である鈴木文治によって,15人の会員で創立された.労働者講話会での結びつきを基礎に,親睦・共済・修養などの活動によって,労働者の〈地位の改善〉をはかろうとする〈労働者自身の団体〉として組織された.当時,職工・女工などとよばれた労働者の社会的地位は著しく低く,当人たちの間にも〈脱落者〉意識が支配する傾向があった.これに対し友愛会は,東京帝大出身の法学士である鈴木を中心に,弘道会・社会政策学会・浮浪人研究会などの名士の支援をうけるという条件のもとで,〈自覚と修養〉によりその地位の向上をめざそうとする労働者を結集した.創立4年後には,会員が1万8千人にまで増え,友愛会は,急速な発展をとげていく.1912年11月3日からは機関紙《友愛新報》を刊行し(第38号,’14年10月15日付まで),これは後継誌《労働及産業》に発展した.〔参〕松尾尊兊《大正デモクラシーの研究》1966.松沢弘陽《日本社会主義の思想》1973.⇒1913[労]7.11,1914[労]11.1,1917[労]4.6.1921[労]10.1.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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