呉海軍工廠争議[労]1912.3.29
呉海軍工廠争議[労]1912.3.29
海軍共済組合の発足に伴い呉工廠では既存の職工共済会の存廃が問題となった.3月29日,この問題での工場長の高圧的態度から第一工場でのストが起きたが,これを機に監督者への日頃の不満や賃金への不満は一挙に爆発し,3万職工全員が事実上ストに突入,機械が破損されるなど工廠は無政府状態に陥った.4月4日にスト終息.ストの原因としては〈感情的・道徳的要因〉が注目される.〔参〕《大呉市民史》1943.天野卓郎《大正デモクラシーと民衆運動》1984.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。