済生会［文］１９１１．２．１１

   日露戦争後の社会不安を緩和するため，２月１１日，明治天皇は〈施薬救療の大詔〉を発し，恩賜金１５０万円を下付した．これをもとに，桂内閣は全国から義捐金２４００万円を集め，１９１１年５月３０日に恩賜財団済生会を設立した．事業の中心は，施療券の発行と独自の施療病院・診療所の設立による慈恵医療の提供であった．〔参〕《恩賜財団済生会５０年史》１９６４．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。