徳富蘆花《謀叛論》[文]1911.2.1
徳富蘆花《謀叛論》[文]1911.2.1
大逆事件被告処刑から8日後の2月1日,第一高等学校弁論部の依頼により蘆花が行った準公開講演.蘆花は,幸徳秋水らと立場を異にするといいつつ彼らを乱臣・賊子ではなく志士ととらえ,処刑を批判した.天皇への敬愛を随所に語るが,幸徳らを公然と擁護し事件を批判した点は特筆しうる.蘆花は取り調べを受けなかったが,一高校長新渡戸稲造と弁論部長が譴責処分を受けた.〔参〕中野好夫《蘆花徳富健次郎》1972.⇒1910[政]5.25.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。