スペイン,〈悲劇の1週間〉[国]1909.7.26
スペイン,〈悲劇の1週間〉[国]1909.7.26
1909年7月モロッコ戦争の激化により予備役兵の召集が始まった.景気の後退で解雇や賃金カットが実施されるなかで社会不安は増し,反戦・厭戦の気分が高まった.7月26日バルセロナでゼネスト委員会(急進党,アナーキスト,労働組合)がゼネストを宣言し,市中は騒乱状態となり教会焼打ちなどが発生,100人以上の死者が出た.31日戒厳令布告で鎮静したが,事件後の弾圧で,10月にアナーキスト教育家フェレールが処刑されると,国際的な反スペイン・キャンペーンが起こった.〔参〕S.ペイン《スペイン革命史》1974.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。