戊申詔書[政]1908.10.13
戊申詔書[政]1908.10.13
全民が共同一致し,勤労に励んで国富増強につとめるよう強調した詔書.渙発奏請の提唱者は,平田東助内相といわれる.この詔書にもとづき翌年より地方改良運動が活発化した.地方改良運動の目的は,地方自治体の財政整理,経済殖産,訓育風化,勤倹貯蓄などにあるとされ,効率的な町村運営,部落有林野の統一と農事改良,小学校教育と青年団の奨励などが重視された.日露戦争後の農村疲弊に対応した,国民統合政策の本格的展開を示している.〔参〕宮地正人《日露戦後政治史の研究》1973.⇒1906[文]4.23.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。