三菱合資社制改革[経]1908.10.1
三菱合資社制改革[経]1908.10.1
10月,三菱合資会社は,事業部制を骨子とする組織改革を実施し,鉱業部・銀行部・造船部・庶務部・地所課の部課制を採用した.この改革は各部に資本金を設定し,本社で雑然と行われていた経営施策の権限を各部に委譲し,分権化を図ったものであった.その後,1910年に鉱業部が鉱山部と営業部に分離されるなど各部門の独立性を高める一方,本社の管理部門の充実とあいまって,三菱財閥のコンツェルン組織成立の画期となった.〔参〕三島康雄編《三菱財閥》1981.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。