足尾鉱山坑夫養成規程[経]1908.9.5
足尾鉱山坑夫養成規程[経]1908.9.5
鉱山の基幹職種である坑夫(採鉱夫・開坑夫)の養成は,これまで坑夫の自治団体である友子同盟に任され,作業現場での見よう見まねの訓練によっていた.坑夫養成規程はこれを鉱業所の監督下におき,実技と同時に諸規則や坑夫の心得を教え込もうというものであった.その肯景には,足尾暴動の際,友子同盟が運動の母体となったことから,友子同盟組織の基盤である技術訓練を経営側が握る意味があった.〔参〕《日本労務管理年誌1・下》1964.⇒1907[労]2.4.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。