南北石油公害反対運動[社]1908.2.-
南北石油公害反対運動[社]1908.2.-
前年11月に操業を開始した南北石油会社(後の宝田石油)石油精製工場に対する公害反対運動は2つの運動からなっている.1つは近隣住民の悪臭反対運動であり,2月17日の対県陳情以後,悪臭防止期成大会開催(約千人)など1年余にわたる運動をつづけた.もう1つは河底に敷設した油送パイプから洩れた原油による漁業被害に抗議する漁民の運動である.これは3月に始まり,12月には沿岸の各漁業組合を基盤とする東京湾内油毒除外期成同盟会結成にいたった.運動は双方とも功を奏し,会社は防止対策実施を余儀なくされた.〔参〕《神奈川県労働運動史・戦前編》1966.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。