日本社会党第2回大会[社]1907.2.17
日本社会党第2回大会[社]1907.2.17
幸徳秋水帰国後,社会党内で激化した直接行動論をめぐる論争は,第2回大会で頂点に達した.党則改正・役員改選などのあと,評議員会提出の宣言決議に対し,〈議会政策の無能〉を主張する幸徳と,〈議会政策を有力な運動方法の1つ〉とする田添鉄二の修正案が出された.討論の結果,普通選挙運動などを党員の〈随意運動〉とする原案が採択されたが,田添案支持は2票で,幸徳の直接行動論が大勢を占めた.党則改正で〈本党は国法の範囲内に於て社会主義を主張す〉の前半部分が削除され,〈主張す〉が〈実行を目的とす〉と改められたこともあり,当局は2月22日,日本社会党に結社禁止を命令した.〔参〕岡本宏《日本社会主義政党論史序説》1968.⇒1906[社]2.24.1907[社]6.25.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。