三菱長崎造船所争議[労]1907.2.16
三菱長崎造船所争議[労]1907.2.16
この月,同造船所では3件の争議が発生した.当時は造船業の隆盛期にあり,労働市場は労働者側に有利で,それが争議の背景にあった.最初の争議は立神工場鉄工700人の賃上げ要求争議であり,続いて造船所が計画した職工運搬船の廃止に反対する同工場5千人の争議が発生した.後者で要求が実現すると,今度は同工場木工500人が時間短縮と賃上げを掲げて罷業に入ったが,要求不貫徹のまま終息した.〔参〕西成田豊《近代日本労資関係史の研究》1988.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。