普通選挙聯合会[社]1906.2.11
普通選挙聯合会[社]1906.2.11
日露戦後,普選運動は再び高揚期を迎えた.1905年12月の普通選挙聯合会組織化の決定を契機に,戦争中いったん中絶した社会主義者と自由主義者の提携が復活し,2月11日には各地方の同志総代参加による普通選挙全国同志大会を開催して成年男女の平等普選要求を決議した.次いで2月20日,中村太八郎・西川光二郎・堺利彦ら60人が日比谷から衆議院まで初の普選デモを行い,大会決議と2404人署名の請願書を提出した.しかしこの熱気は,社会主義運動の分裂・権力による運動抑圧等により衰え,電車賃値上げ反対運動や反増税運動のエネルギーと結びつくことなく終わった.〔参〕松尾尊兊《大正デモクラシーの研究》1966.⇒1897[社]7.-,1899[社]10.2.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。