《共産党宣言》訳載[文]1904.11.13
《共産党宣言》訳載[文]1904.11.13
週刊《平民新聞》53号に,創刊1周年記念行事のひとつとして,堺利彦・幸徳秋水の訳によって掲載された.このため,同紙は発禁命令を受け堺・幸徳・西川光二郎は起訴された.この翻訳は英訳からの重訳で,かつ第3章を欠くなど不完全なものであった.そのため1906年発行の《社会主義研究》に第3章をつけて再び掲載された.ブルジョアジーを〈紳士閥〉と訳すなど,日本最初の訳としての苦労がうかがえる.〔参〕川口武彦《日本マルクス主義の源流》1983.⇒1903[社]10.23.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。