法政大学大原社会問題研究所 オイサー・オルグ  OISR.ORG 総合案内

文字の大きさ

  • 標準
  • 拡大

背景色を変える

  • 白
  • 黒
  • 青

ホーム   >    研究活動・刊行物    >   デジタルライブラリー   >    『社会・労働運動大年表』解説編    >   大阪人力車夫争議[労]1903.6.12

大阪人力車夫争議[労]1903.6.12

大阪人力車夫争議[労]1903.6.12

   第5回内国勧業博覧会をひかえ大阪の人力車夫は2万人を超えピークに達していたが,低廉な巡航汽船の出現で営業を圧迫され生活不安が深刻化した.そのため,人力車夫は車夫信用組合設立をもってこの事態に対処しようと,6月12日結成大会を開き,会場の土佐堀青年会館は全市の車夫であふれた.しかし,警察が解散を命じたため,怒った車夫らは数千の群集となり,巡航船を襲いこれを破壊,翌日全市2万の車夫は一斉にストに入った.警察の介入で14日には平常に戻ったが,近代的交通機関の出現により衰滅の過程をたどった人力車夫が起こした最大の反抗であった.〔参〕《大阪社会労働運動史・1》1986.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

ページトップへ