片山潜《我社会主義》,幸徳秋水《社会主義神髄》[文]1903.4.19
片山潜《我社会主義》,幸徳秋水《社会主義神髄》[文]1903.4.19
明治期社会主義啓蒙書の双璧.片山は本書で資本主義から社会主義への移行の必然性を論じた.幸徳の著書は,イリーの原著をベースにマルクス・エンゲルスなどの古典をまとめて執筆された.両著とも進化論によって歴史の発展を説明するという特徴があるが,片山が労働者階級の政治的ゼネストによる社会主義革命という展望を打ち出しているのに対し,幸徳の場合は〈志士仁人〉による社会主義の実行を説くというちがいがある.〔参〕岡本宏《日本社会主義政党論史序説》1968.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。