教科書疑獄[政]1902.12.17
教科書疑獄[政]1902.12.17
小学校教科書の売り込みをめぐり発生した汚職事件.集英堂・金港堂・普及社は激しい売り込み競争を展開,このとき教科書の採否権をにぎる各府県の教科用図書審査委員に贈賄がなされた.1902年12月より翌年3月にかけて検挙が行われ,現職および元知事6人をはじめ代議士・視学官・県議ら多数が拘引され,152人が予審に付された.この疑獄事件を直接の理由に小学校令が改正され,国定教科書制度が採用された.〔参〕我妻栄ほか編《日本政治裁判史録 明治・後》1969.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。