備作平民会[社]1902.6.-
備作平民会[社]1902.6.-
三好伊平治・岡崎熊吉らが岡山県で結成した部落改善団体.〈県下の同族を打て一丸となし,協力同心以て風教を改善し,道義を鼓吹し,殖産教育を奨励し,此の如くして内に恒産あり恒心ある人物を養成し,自主独立の基礎をかため,而る後社会に向って其の反省を促〉すことを目的とした(設立趣意書).三好は翌’03年7月26日,部落改善団体の全国的団結をめざして大日本同胞融和会の結成にも参加し,五箇条の誓文や教育勅語に照らして教育の奨励・風俗の矯正・殖産興業・言論集会の実行を求めた.しかし,日露戦争が勃発すると,備作平民会ともども自然消滅した.〔参〕成沢栄寿《日本歴史と部落問題》1981.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。