《廿世紀之怪物帝国主義》[文]1901.4.20
《廿世紀之怪物帝国主義》[文]1901.4.20
日本帝国主義の軍国主義と侵略に反対して,幸徳秋水が《万朝報》に執筆した論説をもとに公刊された.〈愛国心を論ず〉〈軍国主義を論ず〉〈帝国主義を論ず〉の諸編よりなり,軍国主義と愛国心とを軸として帝国主義をとらえている.ホブソンやレーニンの《帝国主義論》に先立って刊行されている.経済学的分析にたっていない点で時代的制約があるものの,日露戦争を前にした排外主義の高まりに反対した意義は大きい.〔参〕《幸徳秋水全集・3》大河内一男解説,1968.大原慧《幸徳秋水の思想と大逆事件》1977.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。