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鉄工組合の財政悪化[労]1900.6.9

鉄工組合の財政悪化[労]1900.6.9

   1897年12月に発足した鉄工組合は,共済活動に力を注ぎ,救済手当制度は加入を訴える際〈唯一の口実〉とされるほど重視されていた.だが,この救済手当金を受け取るものが予想以上に多く,このため組合財政は’99年中ごろから急速に悪化した.高野房太郎・片山潜らは必死に財政再建策を練ったが,事態は好転せず,この日,救済手当制度は事実上廃止された.鉄工組合は,この財政悪化をきっかけに衰退していく.〔参〕隅谷三喜男《日本労働運動史》1966.⇒1897[労]12.1.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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