活版工組合[労]1899.11.3
活版工組合[労]1899.11.3
この日,活版工同志懇話会が解散して活版工組合(会長島田三郎,会員2千人)が発足した.労資協調主義に立つこの組合は活版印刷業組合の賛成を得て,規約に2割の夜業割増賃金等を記した.しかし組合発足後,業者側が約束を守らず抑圧的姿勢に転じたため,翌年5月組合は解散を余儀なくされた.解散後まもなく誠友会(京橋方面ほかの印刷工組織)・厚信会(牛込の印刷工組織,誠友会に比し協調的)の2団体が発足し,前者は1907年頃まで続いた.〔参〕水沼辰夫《明治・大正期自立的労働運動の足跡》1979.⇒1898[労]8.4.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。