鉄工組合[労]1897.12.1
鉄工組合[労]1897.12.1
日本最初の近代的な労働組合.労働組合期成会の指導により13支部1184人の組合員をもって設立された.発足時の組合員は,東京砲兵工廠の労働者を中心としていたが,急速に組織が拡大するなかで,1900年には関東から東北・北海道まで42支部5400人の組合員を有するようになった.教育や共済活動,消費組合に力を注ぎ,工場法成立運動にも取り組んだ.しかし,共済活動の不振に加え,政府・資本家の圧迫もあり,1901年頃には衰退した.〔参〕兵藤釗《日本における労資関係の展開》1971.池田信《日本機械工組合成立史論)1970.三宅明正《近代日本における鉄工組合の構成員》(歴史学研究454号).⇒1900[労]6.9.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。