長野県飯田町米騒動[社]1897.9.1
長野県飯田町米騒動[社]1897.9.1
1897年の米騒動中,唯一暴動となった事件.製紙用材伐採中の人夫に飯田町の一米商が米を大量に供給したことから町内の在米が減り,米価が暴騰した.そのため9月1日細民2千人が蹶起し同米商の精米所に押し寄せ,翌日にはその自宅を打ちこわした.その過程で警官隊と衝突し,多数の死傷者がでたため,群衆は3日には飯田警察署をも襲撃した.4日,米商側が米の安売りなどを約束し,ようやく落着した.〔参〕平沢清人〈明治30年の米騒動〉(伊那11号).
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。