労働組合期成会[労]1897.7.5
労働組合期成会[労]1897.7.5
高野房太郎・片山潜らが中心となって結成した労働組合の設立を呼びかけるための宣伝・啓蒙団体.各地で演説会を開き,労働組合の結成を訴えた.これらの演説会には京浜地方の鉄工が多く集まったため,12月に鉄工組合を発足させ,同時に事実上の機関紙ともいうべき《労働世界》を発行した.日本鉄道矯正会・活版工組合とも密接なつながりをもったが,政府や資本家の圧迫により,1901年頃に衰退した.〔参〕大河内一男・松尾洋《日本労働組合物語・明治》1965.⇒1891[労]夏,1897[労]4.6,1897[労]12.1.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。