八幡製鉄所[経]1897.6.1
八幡製鉄所[経]1897.6.1
この日開庁された農商務省所管の八幡製鉄所は,日清戦争の賠償金を財源に,清国の鉄鉱石と筑豊の石炭を利用し,軍用ならびに広く国家的な鉄鋼需要に応じることを目的としていた.1901年に出銑を開始し,以後銑鋼一貫の日本最大の製鉄所として,銑鉄・鋼材ともに圧統的な量の生産をつづけた.雇用労働者の数も日本有数で,’20年には戦前第2位の規模の労働争議が起きている.’34年,製鉄合同で日本製鉄(株)八幡製鉄所となった.〔参〕三枝博音・飯田賢一《日本近代製鉄技術発達史》1957.小林正彬《八幡製鉄所》1977.⇒1920[労]2.5.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。