富士紡・東京瓦斯紡[経]1896.3.24
富士紡・東京瓦斯紡[経]1896.3.24
富士紡績は,京浜の大商人の出資により1896年,東京瓦斯紡績は,2年遅れてやはり有力綿糸商を中心に設立された.両社とも高番手糸(細糸・高級糸)の生産で収益をあげ,日清戦争後の恐慌下でも,特殊な市場を有していたため順調に利益をあげていった.1906年ほぼ対等の条件で合併し,富士瓦斯紡績となった.これ以後,大紡績間の合併が相次ぎ,独占化が進んだ.〔参〕高村直助《日本紡績業史序説・上・下》,1971.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。