1890年恐慌[経]1889
1890年恐慌[経]1889
東京株式取引所仲買人の投機破綻に端を発した株式恐慌にはじまる企業の倒産・解散と,1890年6月の紡績聯合会の操業短縮にあらわれた紡績業の過剰生産という2つの要素をもつ経済恐慌.これによって企業勃興期に乱設された投機的な泡沫会社が淘汰され,他方紡績業では日本銀行の救済措置とあいまって,対外競争力の強化,国内市場制覇を実現した.〔参〕長岡新吉《明治恐慌史序説》1971.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。