長崎造船所払い下げ[経]1887.6.7
長崎造船所払い下げ[経]1887.6.7
1857年建造開始の幕営長崎製鉄所は,船舶の建造・修繕にあたっていた.’68年長崎府,’71年工部省の管轄を経て,’84年から岩崎弥太郎に貸与されていたが,この日を境に完全に三菱合資会社に払い下げられた.三菱にとっては,海運・炭鉱と並びその資本蓄積の柱となった.三菱が重工業に圧倒的な強さをもったのは,この払い下げで日本最大の造船所を傘下におさめたためであった.〔参〕中西洋《日本近代化の基礎過程・上・中》1982,1983.⇒1861[参]5.7.1884〈この年〉.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。