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官業払い下げ[経]1884

官業払い下げ[経]1884

   明治政府は当初,官営事業によって上から資本主義を育成しようとしたが,成績があがらず,赤字が累積した.このため民間に払い下げることを目的として1880年に工場払下概則を定めたが,払い下げ条件が厳しいため実効をあげえず,’84年に廃止された.以後’96年にかけて官営企業の払い下げが本格化した.特権的な政商たちは,工部省所管の鉱山や内務省管下の模範工場の払い下げをうけて,のちに財閥へと成長する土台をつくった.ただし軍事工業部門は除外された.〔参〕小林正彬〈近代産業の形成と官業払下げ〉(《日本経済史大系5》1965).→1880[経]11.5,1887[経]6.7,1888[経]8.18.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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